乳酸菌の始まりについて。
皆さん、こんにちは!
今日は、乳酸菌についての歴史を少し説明したいと思います!
実は、乳酸菌は研究してできたものではなく、偶然が重なってできたそうです。
その中でも、遊牧民が作っていた飲料が乳酸菌の元祖ではないかと言われています。
遊牧民は住居を替えながら、自然の中で暮らしていかなければいけません。
夏や冬など季節や天候の違いもあるため、厳しい条件です。
また、定住しないため野菜や果物などを定期的に手に入れることもできません。
魚はもちろん手に入らないため、家畜の肉のみの食事になります。
このように、バランスの良い食事をとることができない遊牧民でしたが、健康に過ごしていた方が多くいました。
昔から遊牧民が取り入れていたのが、乳酸菌だったのです。
遊牧民の方が家で飼育していた馬の乳を使い発酵させた飲料を馬乳酒といいます。
これを毎日欠かさず飲み、1日4ℓ飲んでいた方もいたそうです!
実は、この馬乳酒には遊牧民に足りなくなりがちな野菜などの変わりになるビタミンCがたくさん含まれていました。
また、肉に偏ってしまうのに健康な生活を保てたのは、乳酸菌に加え、カルシウムやミネラルなどの栄養素も豊富に含まれている、栄養満点の飲料だったからです。
昔の方は乳酸菌という言葉は知らなくても、今までの経験で体に良いものを知り作っていたんですね。
そして、「厳しい環境で生活している遊牧民になぜ長寿が多いのか?」と気付いた研究者により、乳酸菌の効果についての研究が始まりました。
このように本格的に乳酸菌の研究が始まったのは100年ほど前からです。
オランダやフランス、イギリスなどの科学者により、乳酸菌の観察が始まり、培養を行ったりと研究が進んでいきました。
その研究で食品が発酵することは細菌によるものだと分かったのです。
そして、研究の結果、ヨーグルトは体に良い不老長寿の食べ物とされ、世界中で発売されるようになりました。
ヨーグルトを使った食品は世界中で多くあり、インドのヨーグルトと牛乳を混ぜた飲み物「ラッシー」などが有名ですね。
日本でも、1914年にヨーグルトが初めて販売され、明治時代ごろから徐々に市販された乳製品が食べられるようになっていきました。
それから、日本の健康ブームの火付け役となり、定番商品となったものも多いです。
そして現在、乳酸菌は様々な研究を重ね、飲料だけではなくお菓子やサプリなど、より食べやすく取り入れやすい食品に進化しているのです。
飲まない乳酸菌?
皆さん、こんにちは!
だんだんと寒くなり、体調も変わりやすい季節です。
乳酸菌を積極的に取り入れて、腸の免疫力をアップさせましょう。
このように腸に効く乳酸菌ですが、実は食べなくても効果があることを知っていますか?
そこで今日は、食べなくても効果のある乳酸菌のパワーを調べてみましょう!
乳酸菌は飲料やヨーグルト、発酵食品などに多く含まれていて、食べることで効果が出ますね。(当たり前ですが)
でも、食べなくても乳酸菌の効果を実感する方法があるのです。
乳酸菌入りの化粧品をいうものを聞いたことがありますか?
これが食べなくても効果がある乳酸菌のヒミツです。
腸の中には善玉、悪玉、日和見菌などのたくさんの細菌が住んでいるのと同じように
肌にもたくさんの細菌が住んでいます。
それらの細菌をどう生かすかで肌荒れや乾燥などのトラブルが出るのか、または健康的な肌になるのかが決まるのです。
昔、老舗の乳酸菌メーカーで働いている方の手がすべすべだったことに気づき、それから化粧品の開発が始まったそうです。
ちなみに、その方達は乳酸菌の入っていた容器を洗う仕事をされていて、常に乳酸菌飲料に触れているような状態でした。
このように、偶然に近い形で誕生した乳酸菌を使った化粧品ですが、どのような効果があるのでしょうか。
・保湿効果
乳酸菌を使った化粧品には保湿効果があります。
ヒアルロン酸という水分の量を調節して乾燥を防ぐ成分を守ってくれます。
また、乳酸菌の成分と肌の成分は似ているので、なじみが良く、効果が感じやすいといわれています。
乳酸菌を使ったというと匂いがしそう・・と思いますが、あまりきつい匂いはしませんので大丈夫です。
・添加物が少ない
防腐剤などが入っている化粧品を長く使用していると、耐性ができてしまうこともあります。
その点、乳酸菌入りの化粧品は添加物が使われていない自然のままのものが多いので安心で長く使用できます。
肌が敏感ですぐに赤くなったり、炎症を起こしてしまう方にも乳酸菌入りの化粧品はおすすめです。
ちなみに、皆さんご存知の酒かすなども乳酸菌の仲間になります。
酒かす入りの化粧品は昔から発売されていて、人気も高いですよね。
このように、すでに乳酸菌入りの化粧品になじみがある方も多いでしょう。
昔から乳酸菌入りの化粧品はありましたが、最近、健康志向などから、乳酸菌ブームとなり、興味を持っている方が増えているようです。
便のトラブルの放置は危険!
前回までの記事で、便秘には乳酸菌+食物繊維、下痢には乳酸菌+ビタミンCが効果的だとお話ししました。
その時に必要な栄養素を乳酸菌と組み合わせることで、どちらの場合も効果が倍増するんですね!
でも、乳酸菌が便のトラブルには良いと分かっていても「小さいころからの体質だから」「たかが便秘でしょ」といってなかなか始められない方も多いと思います。
そこで、今回は便秘をそのままにしておくとどうなるかというちょっと怖いお話をしていこうと思います!
便秘をそのままにしておくと、病気に繋がることがあるのをご存知ですか?
病気は腸閉塞と大腸がんの2つが特に多いです。
・腸閉塞
腸閉塞は腸の中で便がたまりすぎ、腸の機能が低下して動かなくなる状態のことを言います。
便秘が続いて2週間ほど便が出ないと、腸閉塞になる可能性が増えます。
普段通りの食生活をしていると、2週間分の食べ物は結構な量になります。
それがすべて腸にたまっているのは怖いですね・・。
腸閉塞になると、便が出なくなるのはもちろん嘔吐や吐き気が主な症状です。
そして、激しい腹痛がありますので便秘が続くときは要注意です。
腸閉塞と診断されたら、自分で治療することはできません。
ほとんどの場合は入院し、経過観察も含め1週間ほどかかるでしょう。
また重症の場合は開腹手術を行って、腸にたまった便を出すことになります。
この手術を行うと、腸がねじれやすくなったりしまい、また腸閉塞を繰り返すことが多いです。
ちなみに、腸閉塞になる方は便が固い方がほとんどだそうです。
便を柔らかくすると腸がつまりにくくなるため腸閉塞予防には効果的です。
一度、腸閉塞を経験した方はお医者さんと相談しながら便の硬さを調節してくれる乳酸菌を上手に取り入れて、消化に良い食事をすることがおすすめです。
・大腸がん
日本人にとても多く、男性は第3位、女性は第1位にかかりやすいがんになります。
大腸がんの場合は食生活や腸の機能が低下すると起こりやすい病気です。
腸の機能が低下すると、ポリープができやすくなり、それが悪性化する可能性もあります。
症状としては便秘や下痢などの排便トラブルが起きることがあります。
また、血便が出た場合は、大腸がんの可能性が高いです。
以上、便秘を放置していると、このような病気に繋がることがあります。
腸の病気になってしまうと、食事の制限もかかることがあるので、日常生活を送ることが難しくなります。
そうなる前に、少しづつ乳酸菌を増やして健康な食事に近づけていくのはどうでしょうか(^^♪
下痢の方の乳酸菌の摂り方
前回、便秘に悩んでいる方向けに乳酸菌の摂り方を説明しました。
今回は便秘とは逆の症状で悩んでいる方向けです。
そう、下痢ですね・・。
下痢といっても、判断しづらいことが多いかと思うので、下痢と呼ばれる基準を説明したいと思います。
水分80%以上の便が出る場合下痢といわれるそうです。
ちなみに水分70~80%くらいの柔らかい便は軟便です。
水分の割合で言われてもやっぱり分かりづらいので、付け加えて説明しますね。
柔らかい状態の便が、トイレの水の中に広がった時にどうなるかが判断のポイントです。
すぐに水に溶けたりして広がったら下痢で、水の中でも便の状態があまり変わらないようなら固形状態であるということで軟便ということになります。
さらに、下痢の方はトイレに行くまでに腹痛を訴えることが多いです。
急にトイレに駆け込んだりすることもあり、自分でコントロールできないことが多いのも下痢の特徴ですね。
下痢をしやすい理由はたくさんありますが、ストレスによる緊張からきている場合が多いです。
腸はストレスの影響を受けやすく、緊張などの刺激から腸の運動が弱くなるのです。
改善するためには、ストレスに強いカルシウムをきちんと摂り、腸を守ることです。
また、コルチゾールというホルモンも関係しています。
コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれていて、これが増えるとカルシウムの働きが弱くなり、ストレスにさらに弱くなります。
しかし、乳酸菌を摂ることにより、腸の中の善玉菌が増えればコルチゾールが増えにくくなるのです!
下痢の症状で悩んでいる方にはストレスに負けない乳酸菌がおすすめです!
ヨーグルトは牛乳のようにリラックス効果がある食べ物です。
また、消化も良い食べ物なので下痢で敏感になった腸にやさしいです。
また、ストレスはビタミンCを大量に消費します。
ですので失われたビタミンCをたくさん摂ることも必要です。
キャベツはビタミンCが豊富で、身近な野菜なので取り入れやすいです。
ザワークラフト(キャベツの酢漬け)はビタミンCも乳酸菌も含まれているので、チャレンジしてみるのも良いですね。
冬に流行することが多いノロウイルスなどでも下痢の症状が現れます。
しかし、それは生活習慣やストレスからくる下痢ではなく、ウイルスによるものなので
数日で改善することが多いです。
今回の下痢の改善の方法は急性の下痢ではなく、普段から悩んでいる慢性の下痢方向けの情報です!
数週間続くようなら慢性の下痢と考えてよいでしょう。
便秘の方の乳酸菌の摂り方
今回は、便秘に悩んでいる方用の乳酸菌の摂り方です。
便秘の理由などを知って効果的に乳酸菌を摂り、便秘とさよならしましょう★
まず、便秘とは・・
・3日以上便が出ない場合
・便をした後にすっきりしない状態
といわれています。
「毎日、便が出ているから便秘ではないよ~」という方でもすっきりした感じがないと、便秘なのかもしれません!
また、「2日おきにしか便が出ないから便秘なんだよね~」と思っていた方も2日おきに便が出ていても、便がすっきりと出てるのであれば便秘ではなく健康な状態なのです!
このように便秘は便の間隔も大事ですが、すっきり感があるかも大きなポイントになっているのです。
今まで便秘だと思っていなかった方も便秘の可能性がありますね。
便が固くて困っている方はいませんか?
便が固いと排便しにくく、苦痛ですよね・・。
乳酸菌は便の硬さを調整してくれます!
腸の中に長い間便があると水分が吸収されてしまい、水分量が減っていきます。
そうなると、さらに便秘が悪化してしまいます。
乳酸菌を摂ることで理想的な水分量の便になり、楽に排便ができるようになります。
また、腸は定期的に伸びたり縮んだりという動きを繰り返し、便を肛門に運んでいます。
この動きが弱くなると腸に便が残ったままになるので、便秘になります。
乳酸菌は、腸の中にある善玉菌を増やす働きをします。
善玉菌は腸の動きを良くしてくれるので、便をきちんと肛門まで運ぶことができるようになり、便秘改善の効果があります!
便秘に効果的な乳酸菌は、食物繊維と摂ることが大切です!
食物繊維は乳酸菌を守る働きがあり、この2つを摂ればより効果的になるためです。
食物繊維は野菜や果物に多く含まれています。
果物を乗せたヨーグルトや野菜サラダにチーズをトッピングしたものなどがおすすめです(^^♪
キムチなどの漬物だと一品で食物繊維と乳酸菌の両方を摂ることができますね!
このように便秘解消には乳酸菌と食物繊維を摂るように意識してみましょう。
より乳酸菌の効果が出ます。
ただの便秘だとそのままにしておくのはいけません。
便秘は腸の機能が低下している証拠です。
そのままにしておくと、さらに腸の機能が悪くなるため、大腸がんなどの病気にもつながっていく場合もあります。
理想の排便の状態は
・硬さはバナナ位
・色は明るめの茶色(少し黄色っぽい)
・がんばらずにスムーズに排便ができる
・匂いは多少あるが、きつくない程度
です。
これを目標にして便秘を改善していきましょう!
健康な腸で、乳酸菌効果アップ!
乳酸菌の効果をより得られるために、普段の生活も見直してみましょう!
乳酸菌をたくさんとっても、腸年齢が高すぎると効果も出にくいのです。
私たちの腸内はさまざまな理由から老化していきます。
まずは年齢です。
年齢が高くなるにつれて腸内環境は悪化していきます。
赤ちゃんの場合、腸内の善玉菌の量がとても多く、なんと90%以上が善玉菌でできています。
それが大人になると日和見菌の割合がぐっと増え、善玉菌は20%程になってしまいます。この状態でも善玉菌がきちんと働いていれば、日和見菌も味方をするのでなんとか善玉菌優勢の腸となります。
お年寄りになると、善玉菌が10%程になります。
こうなると、いつでも腸が悪玉菌優勢になってしまってもおかしくない状態です。
お年寄りは一般的に便秘なども多く、また、ウイルス感染をしたら重篤化することが多いのにはこんな理由があるのです。
以上の説明の通り、年齢と腸の機能は大きく関係しています。
しかし、年齢以外にも大切なポイントがあります。
現在は若い方でも腸内環境が悪い人がいますので注意が必要です。
①食生活
普段、野菜をあまり食べない食事をしていませんか?
野菜には食物繊維が多く含まれており、腸をきれいにする効果があります。
毎日、野菜ジュースを飲んでいるから大丈夫!と感じている方もいるかもしれません。
市販の野菜ジュースは製品になる過程で食物繊維が少なくなっています。
野菜を全く食べないよりはましですが、できれば野菜ジュースではなく野菜を食べましょう。
また、肉や脂っこいものを多く食べていると腸に負担がかかり、善玉菌が減っていきます。
消化に時間がかかる食品は腸に留まる時間が増えるため、腸に負担がかかります。
②運動不足
運動不足は腸と大きな関係があります。
適度な運動を続けると、腸の消化吸収の機能も良くなります。
乳酸菌を摂るときちんと吸収されるということですね。
③ストレス
ストレスがかかると腸にも影響があります。
緊張をすると腹痛を起こしたり、便秘になったりする場合がありますよね。
ちなみに男性は下痢、女性は便秘を起こしやすいそうです。
ストレスは「セロトニン」というホルモンが関係しています。
「セロトニン」が足りなくなると自律神経のバランスが崩れ様々な不調をきたします。
すると、腸の状態も悪くなり、腸内環境が悪化してしまいます。
ストレスがない人はいませんが、上手にストレス解消を行うことが必要です。
腸の違和感をそのままにしておかずに早めに改善させましょう。
乳酸菌パワーを最大限生かすために
今回は、乳酸菌の効率的な摂り方をお話ししたいと思います!
腸の中でよい働きをしてくれる乳酸菌、どうせ食べるなら、より健康になれる食べ方をしたいですよね!?
乳酸菌の性質を知り、それに合った食べ方をするのがおすすめです。
・摂るタイミングは?
まず、乳酸菌は胃酸が苦手という性質があります。
空腹時は特に胃酸の分泌が多いので、その時に乳酸菌を摂っても、多くの菌がすぐに死んでしまいます。
逆に、食後は胃酸が少なくなり、落ち着いた状態なので乳酸菌を摂るタイミングとしては良いです。
・乳酸菌を摂る頻度はどのくらい?
よくCMで「毎日続けましょう」といわれているのはなぜでしょうか?
乳酸菌には寿命があるからです。
始めから腸にある菌とは違い、食べ物から摂る乳酸菌は1週間~2週間ほどで体内から出ていってしまいます。
やはり、こまめに摂るのがコツのようです。
・すぐにやめずに続けてみる
便秘などで苦しんでいる方は早い効果を期待しているのかもしれません。
しかし、乳酸菌は薬ではなく、あくまで食品なので1日2日で効果は出ません。
また、一度に大量に乳酸菌をとった場合も同様です。
このことからも乳酸菌は体内から出てしまう前に摂り続けていくのがべストです。
・一度に摂りたい量
では、乳酸菌はどのくらい摂れば効果が期待できるのでしょうか。
前回、乳酸菌は生きたまま腸まで届く菌は少なく、多くの菌が死んでしまうと話しました。
その死んだ菌の場合は5000億~1兆個必要だといわれています。
ちなみに乳酸菌飲料1本で200億個、ヨーグルト1個は100億個ほどです。
菌の数は全然足りなく感じますが、腸まで届く菌が多いとその分効率よく乳酸菌が増えます。1兆個というのはあくまで目安と考えましょう。
・摂りすぎるのはよくない?
乳酸菌自体は基本的にとりすぎても副作用はありません。
万が一、乳酸菌を摂りすぎても便として排出されるからです。
しかし、食品から乳酸菌を摂る場合は注意が必要です。
ヨーグルトをたくさん食べるとカロリーオーバーになってしまったり、
漬物をたくさん食べると塩分の摂りすぎになり、高血圧の原因になるからです。
また、乳酸菌を一つの食品からとると乳酸菌の種類が偏っていきます。
このことからも乳酸菌は1つの食品からではなく、いろいろな食品からとるのが理想です。
以上乳酸菌の効率のよい摂り方についてでした。
乳酸菌入り食品を食べるときはより効果が出るように工夫してみましょう。