日本の乳酸菌の始まりは奈良時代!
皆さん、こんにちは!
前回は外国での乳酸菌の始まりについてお話ししました。
乳酸菌についての本格的な研究が進んだのは100年ほど前からですが、昔から遊牧民の方が知らず知らずのうちに乳酸菌飲料を作り、飲んでいたことには驚きでしたね!
では、今回は乳酸菌の日本の歴史についてお話していきたいと思います。
日本ではどのくらい前から乳酸菌を利用していたのでしょうか?
市販の乳酸菌飲料やヨーグルトが日本に広まったのは、世界中で研究が進んでいた明治時代ごろからです。
しかし、日本でも乳酸菌を使った食品は奈良時代からあったといわれています!
昔の書物に塩漬けという漬物を作っていたという記録があるそうです。
それが日本の乳酸菌入りの食品の始まりです。
もちろん、その時は乳酸菌自体が解明されていませんので意識をして作っていたわけではありませんが・・。
昔の日本は冷蔵技術などがないため、食材を長持ちさせて腐らせないことは大切でした。
塩漬けにするという技術により、食材を長持ちさせ、今まで届けることのできなかった遠くの地域にまで食材を運ぶことを可能にしました。
そこから漬物の歴史が始まり、様々な漬物が生まれました。
北海道のニシン漬けなど、地方によって特徴のある漬物もたくさんありますよね。
漬物をはじめとして、日本食には味噌汁や煮物など食物繊維がたくさん含まれています。
このような食事を昔からの習慣で摂っている日本人は、それに合った体の仕組みになっています。
食物繊維は消化に時間がかかるので、日本人は腸が長くなったそうです。
昔から家庭で作っていた漬物には植物性乳酸菌が豊富です。
ぬか床や麹などには乳酸菌が含まれています。
それらを材料にした漬物には乳酸菌が豊富で、発酵していくと更に乳酸菌も増えていきます。
植物性乳酸菌は生きたまま腸に届き、死滅することが少ない丈夫な菌です。
外国人より長い間腸を持つ日本人が摂っても、効果が出やすいのです。
また、日本人の中には乳糖不耐症といって乳製品が体に合わない方もいます。
そのような方にも、乳製品ではない植物性乳酸菌は下痢などを起こさないので、おすすめです。
ただし、漬物全部に乳酸菌が含まれているわけではありません。
例えば、浅漬けなど調味料でつけたものには乳酸菌が入っていません。あくまで、乳酸菌が入った材料で作った漬物だけです。
漬物を食べているから植物性乳酸菌を摂っているとは限らないので、注意しましょう!
また、市販の漬物を購入する際にはできるだけ原材料を確認して保存料が少ないものを選びましょう。
保存料が多すぎると乳酸菌が少なくなってしまいます。
このことから考えると手作りの漬物が一番なのですが、なかなか難しいですよね笑